武夷岩茶(ぶいがんちゃ)
武夷岩茶は、福建省の北、世界遺産でもある武夷山で生産されます。
武夷山は、昔から「天下の名山」で有名で、三十六峰、九十九岩といわれる渓谷や奇岩の多い景勝地です。
平均の湿度は80%以上!霧が多く、茶葉の生産に向いています。
武夷山の岩場や、山麓の土壌で成長する特別の茶葉で、「岩骨花香」の「岩韻」(イエンイン)があります。土壌のミネラルを吸収して育ちます。
武夷山は、銘茶産地としての歴史が古くて、宋や元の時代には、皇帝への献上茶が作られました。
そのころは緑茶の固形茶だったのですが、明の時代から製法が変わって、発酵の技術が進歩して、武夷岩茶(烏龍茶)が誕生しました。
中国茶の歴史では、烏龍茶はとても新しい種類なんです。
1999年に、武夷山風景区(自然保護区)が世界遺産に登録されました。
その前は武夷山の山中に茶農家さんが生活していたのですが、 世界遺産になってからは、居住が認められなくなり、麓の村で生活するようになりました。
お茶の生産期は、朝早くから山を登り、茶摘みし、夕暮れに山を降りる忙しい毎日です。
いまの武夷岩茶の加工や焙煎は、風景区の外の茶葉研究所でされています。
武夷岩茶の魅力は、熱湯で茶葉を淹れて、その茶葉だけの香りや余韻を楽しむことです♪
いい茶葉をしっかり淹れますと、岩韻はとても強烈で、ぐわ〜んと ほんとうクラクラします。
ぜひ本場の茶葉で淹れて、武夷山の自然の「気」を感じてくださいね!
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